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内視鏡内科

内視鏡というと皆さまはなにを思い浮かべるでしょうか。

内視鏡

内視鏡というと皆さまはなにを思い浮かべるでしょうか。
検査をうけた経験があるという点ではやはり胃カメラでしょうか。今や多くの自治体で胃がん検診を胃カメラでうけることができます(青梅市はバリウム検査ですが…)。その他の内視鏡というと、便潜血陽性の時やポリープ切除をおこなうための大腸カメラをはじめ、耳鼻科での咽喉頭内視鏡、肺の精密検査でおこなわれる気管支鏡、膀胱癌や前立腺肥大など尿路系の異常を検査する膀胱鏡と様々です。

当診療所でうけていただける内視鏡検査は、

の2つです。

胃カメラ(上部消化管内視鏡)

胃カメラ(上部消化管内視鏡)

当診療所での胃カメラは、

口から飲む経口内視鏡 鼻から入っていく経鼻内視鏡

を選べます。

口からの検査が死ぬほどつらかった経験はありませんか。どんなに必要な検査でもつらい検査はうけたくありませんよね。そこで普及したのが経鼻内視鏡です。つらい原因となる舌の根元をスコープが触れないため、オエーッとなる嘔吐反射が出にくくなります。検査中に会話できますし、検査画面を一緒に見ながら説明を聞きながら検査をうけていただけます。

では、胃カメラは実際にはどこを観察しているのでしょうか。
「胃カメラ」という名前ですが、喉、食道、胃、十二指腸の異常を調べる検査です。

胃がん検診で異常、バリウム検査で異常、口の中が苦い、喉の違和感、喉や胸が詰まる、食べ物が詰まる、胸が焼ける、ムカムカする、ゲップが出る、胃が痛い、みぞおちが痛い、胃がもたれる

これらが代表的な症状です。癌や食道炎、胃・十二指腸潰瘍、胃ポリープといった疾患がないかどうかを調べます。
そして、症状の有無にかかわらず検査が必要なのが、「ピロリ菌」陽性もしくは除菌後の方です。ここ20年で、ピロリ菌が胃がんの原因となっていることは多くの論文で証明されていますので、ピロリ菌陽性の方は胃カメラをうけたうえで除菌治療をうけることが推奨されています。また、除菌した後も一度でもピロリ菌が住んでいた胃からは胃がんが発生することが報告されています(もちろん除菌によって発生率は低下しますが)ので、ピロリ菌を除菌した方は定期的な検査が推奨されています。
万が一、胃がんになったとしても定期的に内視鏡検査をうけることによって早期発見しやすくなり、内視鏡的に治療することで外科手術によって食道や胃自体を切除しなければいけないという事態を回避しやすくなります。

大腸カメラ(大腸内視鏡)

大腸カメラ(大腸内視鏡)

当診療所での大腸カメラは、痛み・つらさを抑えるための麻酔薬を使用してうけていただくことが可能です。

鎮静剤(眠くなる薬剤) 鎮痛剤(痛み止め)

この2種類を併用することでどうしてもつらくなりがちな検査をスムーズにうけていただくことが可能になります。検査終了後は、ベッドで休んで帰宅していただきます。

つらくない大腸内視鏡への「工夫」はこちら

医学の進歩によってがん治療は大きく発展してきました。がん全体で、5年以上生きることができる割合も改善傾向を示しています。その中で、患者数が増加しているのが大腸がんです。

おなかが痛い、便秘が続く、下痢が続く、血便が出る、便潜血反応で陽性となった、ポリープを切除したことがある、家族に大腸がんの方がいる、おしり/肛門が痛い

これらが注意していただきたい症状です。
胃カメラでも言えることですが、大腸カメラも必要に応じて検査をうけていただくことで大腸がんになる前の小さなポリープの段階で切除することができます。一般的にポリープは大きくなるとがん化しやすくなりますし、大きくなると簡単には切除できなくなります。肛門近くにがんができれば人工肛門を作る必要すら出てきます。
当診療所の検査では、約1cm以下のポリープであればその場で切除することが可能です。
また、がんではなくても慢性的な腸炎を繰り返している方が時折おられます。潰瘍性大腸炎、クローン病という病気は若年発症が特徴で、早く発見して治療を開始すれば他の人と変わらない人生を送ることが可能となります。若い方でおなかの調子が不安定な方は一度ご相談ください。

現代の医学では、胃カメラ、大腸カメラを定期的にうけていただくことで、万が一がんができても早期であれば内視鏡で切除できる時代です。検査の必要性は個人個人によって異なりますので、気軽にご相談ください。

日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医による診察:
毎週火・木・金・土曜日